2021年の展望 里見女流四冠・西山女流三冠の壁破る女流棋士現れるか

 【勝負師たちの系譜】

 あけましておめでとうございます。今年も本欄をよろしく御愛読下さい。

 昨年はコロナ禍の中、タイトル戦の開始の遅れなどがあったものの、藤井聡太二冠の誕生で、将棋界は話題を提供できたと思う。そこで前回触れなかった女流棋界の総括と、今年の展望を述べてみたい。

 まず女流棋界だが、最高賞金となるタイトル戦として「ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦」が新設されたことが特筆される。同時にこの棋戦は順位戦を通じ、強弱の差をハッキリさせる、シビアな棋戦でもある。

 昨年のタイトル戦を振り返ると、ヒューリック杯(当時)清麗戦、岡田美術館杯女流名人戦、女流王位戦、大山名人杯倉敷藤花戦の4つを里見香奈女流四冠が、またマイナビ女子オープン、リコー杯女流王座戦、霧島酒造杯女流王将戦は、西山朋佳女流三冠が防衛と、タイトルの移動が一度もない年となった。

 それだけこの2人の実力が突出している訳だが、新人の活躍のない世界では、もう1つ盛り上がりが欠けるのではないだろうか。

 その意味では今月17日から始まる女流名人戦は、タイトル経験のある加藤桃子女流三段が挑戦者だから、注目だ。

 加藤も新人とは言えなくなったが、最低でも3人でタイトルを争うようになれば、今とは女流棋界の景色も変わってくるだろう。

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