今年の将棋界は藤井体制への足固め? 渡辺三冠らがカギ握る

 令和2年の将棋界は史上最年少タイトルホルダー、藤井聡太棋聖(18)=王位=の誕生に全国が沸いた。藤井棋聖のほか、渡辺明三冠(36)=名人・棋王・王将=の初の名人獲得、獲得タイトル通算99期の羽生善治九段(50)が100期の偉業を達成するかなど話題も多かった。新型コロナウイルス感染症に振り回されたが、今年も話題は尽きない。

 ■藤井「初防衛は堅い」

 タイトル挑戦とタイトル獲得の最年少記録をそれぞれ更新し、一気に2冠に上り詰めた藤井棋聖。今年は第92期ヒューリック杯棋聖戦、第62期王位戦でそれぞれ初防衛に挑むことになる。

 棋聖戦は現在、2次予選が進行中で、鈴木大介九段(46)や久保利明九段(45)ら4人が決勝トーナメント(本戦)進出を決めた。本戦は渡辺三冠や豊島将之二冠(30)=竜王・叡王=らシード6人を含めた計16人が挑戦権を争う。

 王位戦も予選8ブロックの通過者と、永瀬拓矢王座(28)や豊島二冠、羽生九段ら前期の挑戦者決定リーグ残留者4人を加えた計12人が紅白に分かれて戦い、挑戦者を決める。

 注目は藤井棋聖の両タイトル戦での防衛だ。棋聖戦など6回のタイトル戦出場の経験を持つ日本将棋連盟常務理事、森下卓九段(54)は「誰が挑戦者になっても防衛は堅いと思います」と言い切る。

 藤井棋聖は今春、高校を卒業。森下九段は「全身全霊を盤上に打ち込める。他の要素を断ち切って盤上一本になれば、さらに強くなると思う」と分析する。

 防衛に成功すると、獲得タイトル通算3期で九段に昇段。渡辺三冠が持つ21歳7カ月の最年少九段の記録を更新する。

 タイトル奪取はどうか。森下九段は「各棋戦ともほとんどがトーナメント。連続して勝ち上がるのは厳しい。挑戦者になるのは容易ではない」と指摘。だが、「挑戦権を取ってしまえば奪取の可能性は高い」と語る。

 このほか、4年連続で年度勝率8割超の記録更新も期待される。

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