砂丘を超えて鳥取トップ観光地に化けた「ゲゲゲ」の進化

 鳥取県境港市の「水木しげるロード」の累計入り込み客数が令和2年12月、4千万人を突破した。平成5年にオープンし、20年に1千万人に達して以降は年間平均250万人が来訪。鳥取砂丘や大山など鳥取観光の「老舗」をしのぐ集客力をみせ、県内ナンバーワン観光地として定着した。拠点施設の「水木しげる記念館」の建て替えが視野に入っており、伊達憲太郎市長は「ウィズコロナ、アフターコロナ時代の集客に取り組みたい」としている。

 ■朝ドラで「化ける」

 「12月6日午前11時ごろ、4千万人を達成した。(オープン時は)ここまでになるとは思っていなかったが、アニメや朝ドラで認知度が高まり、客が増え、『化けた』」。伊達市長は昨年12月の定例記者会見でこう述べ、その魅力を「全国唯一の場所で、24時間いつ来ても楽しめる」と強調した。

 水木しげるロードは、JR境港駅から同記念館周辺まで続く約800メートルの商店街。両脇の歩道には、主に高さ20~30センチのブロンズ妖怪像177体が並び、妖怪をデザインしたベンチや街灯、妖怪神社や妖怪ポストなども要所に配され、妖怪づくしの通りとなっている。

 歩道沿いには土産物を売る商店や飲食店、旅館など約40店舗が軒を連ね、レトロな木造建築と明るく現代的な建物が混在し活気を生み出している。

 「妖怪像は、もともとは商店街に人を集めるための手段。地元の人に歩いて買い物をしてもらうのがねらい。観光客を呼ぶという考えはなかった」。同市産業部次長(観光振興課長)の木村晋一さんは振り返る。平成2年に同市出身の漫画家、水木しげるさんを招いたシンポジウムを開催したことを契機に、鬼太郎をはじめとした水木さんのキャラクターを使用させてほしいと要請したところ、水木さんが使用を快諾。妖怪を核としたまちおこしがスタートしたのだった。

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