藤井二冠ら“超一流”棋士が存在感、挑戦者の奪取多かった一年 今年の将棋界を振り返る

【勝負師たちの系譜】

 今年はコロナで大変な年だったが、この一年を振り返ってみたい。

 タイトル戦においては、挑戦者の奪取が多かった、という印象が強い。その立役者は、何といっても藤井聡太二冠の誕生であろう。

 デビュー当初から数々の最年少記録を塗り替え、将棋界だけでなく、お茶の間の主婦にまで名前が知られるようになった藤井が、いつタイトルを取るかは毎年期待されていた。

 それが今年、渡辺明三冠から棋聖位を奪取。並行して木村一基王位(当時)に挑戦していた王位戦でも、4連勝で一気に二冠となったのだ。勿論、最年少二冠(18歳)である。

 藤井の活躍は今年の重大な出来事という、報道写真展にも入るほどとなった。

 他のタイトル戦では、名人戦で渡辺が豊島将之名人(当時)を破り、初の名人位に就いたのが特筆される。渡辺は竜王位を11期獲得した第一人者だが、なぜか名人位には縁がなく、挑戦者にもなれていなかった。これで奪われた棋聖の穴を埋め、三冠に返り咲いた。

 その豊島は名人を奪われて竜王だけとなったが、秋にまでもつれ込んだ叡王戦で、合計10局(持将棋・千日手を含む)の激闘の末、永瀬拓矢叡王(当時)を破り、二冠に戻った。

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