静岡市の成人式、直前で形式変更 全員参加やめオンライン配信に

 静岡市は28日、新型コロナウイルスの影響で、来年1月3日に草薙球場(駿河区)での屋外実施を予定していた成人式の開催形式を見直すと発表した。出席を希望していた新成人ら約4300人の全員参加はやめて、実行委員会メンバーら数十人による「ミニ式典」を、オンラインで配信する形式に切り替える。一生に一度の式まで1週間を切った直前での変更に、新成人の間では落胆や戸惑いが広がりそうだ。

 田辺信宏市長は市役所で記者団に「刻々と変わる感染状況の中で苦渋の決断だ。(参加を)心待ちにしていた方の気持ちを思うと、大変心苦しい」と理解を求めた。

 見直しの最大の理由は、市内の直近1週間の感染者数(人口10万人当たり)。田辺氏は24日の記者会見では、前日までの感染者数が「6・55人」だった状況を踏まえ、予定通りの形式で開催する意向を表明していた。静岡県が21日、感染状況が深刻な首都圏などからも集まって感染リスクが高まる懸念があるとして県内市町に対策再考を求めてもいたが、徹底した防止策を講じるとして「しっかりと受け止めている」と語っていた。

 だが28日までの1週間は「9・75人」に上昇。田辺氏は「漸増している」との認識を示し、慎重姿勢に転じた。国内で新型コロナの変異種が確認され、政府が入国規制を始めたことなども理由に挙げた。市広報課には、式の中止や開催方式変更を求める声が、28日までに100件近く寄せられていたという。

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