コロナ第3波「来年1月収束か」 死者数の増加傾向ほぼ横ばい、変異ウイルスは東南アジア経由で流入の可能性 京都大大学院医学研究科・上久保靖彦氏

 国内の新型コロナウイルス感染者は24日に3739人、うち東京都は888人といずれも過去最多を更新した。日本では「集団免疫」が成立しているとの仮説もあったが、このところの「第3波」拡大は何を意味するのか。京都大大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授らは、変異したウイルスが東南アジアから流入した可能性を指摘する一方、第3波は「早ければ来年1月、遅ければ3月にも収束する」との見解を示す。そして、コロナの猛威自体も収束に向かうと予測する。

 日本の春の「第1波」と夏の「第2波」で、欧米と比べて重症者や死者数が少なかった要因について、上久保氏と吉備国際大の高橋淳教授は共著論文で、「集団免疫」獲得の観点から説明した。

 その概要をあらためて振り返ると、無症状や軽症が多い「S型」のウイルスが昨年10~12月ごろに世界に拡散し、同じく無症状や軽症が多い「K型」が今年1月ごろをピークに日本に侵入した。その後、世界各地で強毒性の「G型」が広がったが、G型に対する獲得免疫を誘導するK型が広がらなかった欧米では、多数の死者が出たという理論だ。

 だが、「集団免疫」が達成されていたはずの日本も11月末以降、各都道府県で重症者数や死者数が増加し、医療態勢の逼迫(ひっぱく)が懸念される事態が続いている。

 その疑問への1つの回答として、前出の上久保氏と高橋氏、吉備国際大の服部俊夫教授の共著論文が今月5日、研究成果を投稿するプレプリントサイトで公開された。

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