命の選別「トリアージ」に直面する高齢者 コロナ禍が問う死生観に「人生会議」の必要性

【“コロナ医療崩壊”の実情】

 コロナによる死者は、高齢で基礎疾患がある人がほとんどです。東京都の調査では、6月末までにコロナで死亡した人の平均年齢は79・3歳でした。メディアは連日、コロナによる死者数を報じていますが、その中身はほとんど伝えません。ひと口に死といっても、いろいろな死があるのです。

 そこで、私が言いたいのが、コロナ禍は私たちに、死生観を問うているということです。

 私事になりますが、先日、心臓の冠動脈のステント留置手術を受けました。16年前にステント、8年前にバイパス手術、そして今回と、これが3回目の手術です。ですから私は、もし新型コロナに感染したら「高齢、基礎疾患」の2つを兼ね備えていているので、確実に危ないわけです。

 そこで私が決めているのは、自身が終末期治療を受けることになったら、ほとんどの治療を拒否し、いわゆる「尊厳死」を選択するということです。

 現在の日本には、約200万人の「寝たきり老人」がいるとされます。また、その予備軍の患者さんはもっといます。そういった方々は、人工呼吸器、胃ろう、人工透析などによって生かされています。ここをコロナが直撃したらどうなるでしょうか? 実際、すでに多くの老人施設でクラスターが発生し、コロナ病棟に搬送されています。

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