「鬼滅の刃」抑えて「3密」大賞 2020流行語トップ10にコロナ関連ズラリ

 今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、東京都内で発表され、「3密」が年間大賞に選ばれた。トップテンには新型コロナウイルス関連の言葉がズラリと並び、コロナ禍に翻弄された1年を色濃く反映。年間大賞の受賞者としてインターネット中継で式典に参加した東京都の小池百合子知事は、第3波の食い止めへ「『3密』を確認して」と改めて呼びかけた。

 今年の流行語はほぼコロナ一色に。最もインパクトを与えた言葉には「3密」が選ばれた。

 もともとは厚生労働省などが感染防止の新習慣にと呼びかけた「密閉」「密集」「密接」を避ける行動を表した言葉。この日、加藤勝信官房長官は会見で、自身が厚生労働相時代に政府が作成した言葉だと紹介したが、受賞者に選ばれたのは「密です!」を連呼し世間に浸透させた東京都の小池知事だ。

 2005年に「クールビズ」がトップテンに選ばれて以来、2度目の受賞。リモートで表彰式に参加した小池氏は「ありがとうございます」と一瞬笑顔を見せたが、都内では前日11月30日に緊急事態宣言解除後で最多となる70人の重症者が発表されたばかり。表情を改めると、「私たちの日常の暮らしが大きく変わる中で、この言葉が強く印象づけられた。伝え方にも工夫をさせていただいた。(年間大賞を機に)『3密』をさらに確認して、ご協力いただきたい」と呼びかけた。

 今年のトップテンは、ほかにも「オンライン○○」、「アベノマスク」、「Go To キャンペーン」、「アマビエ」と、「3密」を合わせてコロナ関連の言葉が半数を占めた。巣ごもり生活の中で人気を呼んだゲームや動画配信サイトでのドラマ、漫画、キャンプを加えれば、9つの言葉までがコロナ禍に絡んだともいえる。一方で例年なら多く選ばれるスポーツ関連の言葉は候補30語にも入らなかった。

 選考委員を務めた言語学者の金田一秀穂・杏林大教授は「うんざりする一年。10語全てがコロナ関連になってもおかしくなかった」と説明。「ソーシャルディスタンス」や「PCR検査」なども、トップテンの候補に上っていたという。

 「現代用語の基礎知識」の大塚陽子編集長は「今年は流行語の選考会も開けないのではという懸念もあった」と振り返り、新年には明るい流行語が登場することを待ち望んだ。

★選考委員・室井滋 鬼滅に「元気もらった」

 社会的現象となっている漫画家、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)氏原作のアニメ「鬼滅の刃」もトップテンに選ばれた。公開中のアニメ映画は興行収入275億円を突破し、国内興収歴代1位の「千と千尋の神隠し」(308億円)も射程圏内に。選考委員の女優、室井滋は「今年一番元気をもらった」と述べた。

 また、“異色”の流行語では、今年ブレークした人気ユーチューバーの「フワちゃん」がトップテン入り。表彰式に登壇したフワちゃんは、「超うれしい! みんなフワちゃん好き過ぎでしょ!」と騒いだ。「ソロキャンプ」は、単独でのキャンプ活動を愛好する芸人、ヒロシが受賞した。

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