小説版「鬼滅」が席巻 令和2年の年間ベストセラー

 出版取次大手のトーハンと日販は1日付で、今年の書籍年間ベストセラー(集計期間・令和元年11月24日~2年11月23日)を発表した。日販の総合1位、2位は、それぞれ映画も大ヒットしている人気漫画の小説版「鬼滅の刃 しあわせの花」(原作・吾峠呼世晴さん、小説・矢島綾さん、集英社)、「鬼滅の刃 片羽の蝶」(同)だった。トーハンの集計でも、この2作と「鬼滅の刃 風の道しるべ」(同)の計3作が総合3位に。原作漫画の第18巻も日販のコミック部門の1位となり、“鬼滅旋風”を象徴する結果となった。

 新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が増える中で、爆発的な人気を集めたオンラインゲーム「あつまれ どうぶつの森」の攻略本も、日販の総合3位、5位にランクイン。また仏のノーベル賞作家、アルベール・カミュ(1913~60年)が感染症で封鎖された街の人々の姿を描いた70年以上前の名作「ペスト」(新潮文庫)もトーハンの文庫部門で3位、日販の同部門で5位に入るなど健闘した。

 日販は「『鬼滅の刃』『新型コロナウイルス』という2つの大きな社会現象・社会情勢を色濃く映す結果となった」と全体の傾向を総括した上で「『ウィズ・コロナ』を模索する中にあって、人々の関心が家での過ごし方やライフスタイル、働き方、人間関係のあり方などに向かったと考えられ、『おうち時間』『コミュニケーション』に関連する作品のランクインが目立った」と分析している。

 日販の総合ランキングは以下の通り。

 (1)鬼滅の刃 しあわせの花(集英社)(2)鬼滅の刃 片羽の蝶(集英社)(3)あつまれ どうぶつの森 完全攻略本+超カタログ(徳間書店)(4)鬼滅の刃 風の道しるべ(集英社)(5)あつまれ どうぶつの森 ザ・コンピリートガイド(KADOKAWA)(6)WORLD SEIKYO 2020年春号(聖教新聞社)(7)ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮社)(8)ケーキの切れない非行少年たち(新潮社)(9)世界一美味しい手抜きごはん(KADOKAWA)(10)鋼鉄の法(幸福の科学出版)

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