人工芝グラウンド、室内練習場…スポーツで躍進 埼玉・昌平高

 「文武両道」を標榜(ひょうぼう)する中高一貫校、昌平高校(埼玉県杉戸町)が部活動で顕著な活躍を見せている。年明けの「春高バレー」本大会に男子が初出場するほか、全国高校サッカー選手権には2年連続で名乗りをあげた。ラグビー部は花園切符を獲得し、陸上の女子は全国高校駅伝に出場する。野球部も秋季大会で初優勝を飾るなど「黄金時代」を迎えている。躍進の秘密は-。

 東武日光線・杉戸高野台駅から徒歩約15分。交通アクセスはよくないが、全国から“特待生”が集まる。創立は昭和54年。福岡県にあった東和大の付属で、当時は全国的には無名に近かった。ラグビー部やサッカー部などの生徒が近くの寮で共同生活を送り、選手間の結束を強めてきた。

 「日本一」という至上の目標を掲げるサッカー部は、えりすぐりの戦う集団だ。来季、同校から4選手のJリーグ入りが内定している。中でも、1年時から活躍する須藤直輝主将は将来が楽しみな逸材だ。一見「プロ予備軍」のような印象もあるが、サッカーを通した人間形成にも力を注いできた。

 「実績のある指導者を招聘(しょうへい)し、トレーニング施設に加え、人工芝のグラウンドや室内練習場を整備する。公立高とは雲泥の差がある。将来性のある選手が全国から集まってくる」と高校関係者。

 新型コロナウイルスの苦しい状況でも高い目的意識で困難に挑み、互いに切磋琢磨(せっさたくま)してきたことも同校の躍進を支えているようだ。

 高校スポーツ界は充実した環境を整える私立高が牽引(けんいん)し、公立高との「格差」は広がる一方だ。県内では埼玉栄(さいたま市西区)を旗手として歩んできたが、ここ数年、勢力図は確実に変わりつつある。

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