「なにわ」ナンバー誕生の謎 大阪都構想への疑問から解明

 大阪市が廃止されれば、「なにわ」の自動車ナンバープレートも消える? 大阪都構想が11月1日の住民投票で否決される前、大阪市民からこんな質問が市に寄せられた。疑問はさらなる疑問を呼ぶ。130年以上の歴史を誇る大阪市で登録したナンバーの名称は、なぜ「大阪」ではなく「なにわ」なのか。市民の愛郷心(?)に端を発する“謎”の裏には、歴史の綾(あや)と関係者の苦悩があった。(吉国在)

原則は「支局」所在地

 住民投票の告示前、都構想の制度設計を担った大阪府市の共同部署「副首都推進局」が市民に質問を募集したところ、700件を超える質問が大阪市に寄せられた。その中にこんな質問があった。

 《車のナンバーは「なにわ」がなくなり、(特別)区(の名前)になるのか》

 現在、大阪市で登録した車は「なにわ」ナンバーになるが、大阪市を廃止し4特別区に再編する都構想が実現すれば、ナンバーが各特別区の名称に変更されるのかと思ったのだろう。

 副首都推進局は市のホームページで「特別区の設置により運輸支局などの管轄区域が変更されない限り、変わらない」と回答した。自動車愛好家にとっては周知の事実だろうが、そもそもナンバープレートは何のためにあり、何を表しているのか。

 道路運送車両法で、ドライバーは「使用の本拠地」を管轄する国土交通省の運輸支局などにナンバーを登録することが義務付けられている。違反車両の特定のほか、事故や事件が起きた際の迅速な対応に必要とされる。

 ナンバーは原則、運輸支局などが所在する都道府県や市・郡の名称が使われるが、紛らわしい場合は「三河」のように「旧国名」となるケースもある。

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