藤井棋聖にラスボス君臨、秘策で挑むトップ棋士たち

 夏に将棋のタイトル「棋聖」と「王位」を相次いで獲得した藤井聡太棋聖(18)=王位=が9月以降、苦戦している。年度内に3つ目のタイトル挑戦の可能性があった王将戦では、挑戦者決定リーグ(王将リーグ)で3連敗し、挑戦の可能性が消えた。対戦相手は、豊島将之二冠(30)=竜王・叡王=や羽生善治九段(50)といった歴戦のトップ棋士たちで、対策を練られることもあり、厳しい戦いが続いた。敗戦の経験を今後のさらなる活躍の糧にできるか、高校生二冠が試練の秋を迎えている。(中島高幸)

大棋士に初黒星

 9月22日に開幕した王将リーグは、7人のトップ棋士による総当たりで、渡辺明王将(36)=名人・棋王=への挑戦権を争う。7人中、成績下位の3人がリーグから陥落する。

 昨年の前期王将リーグで挑戦者まであと1勝まで迫った藤井棋聖。今期の初戦は羽生九段との対局だった。羽生九段は将棋界最多のタイトル99期といった大記録や永世称号を7つそろえた「永世七冠」の資格を持つスーパースターだが、過去4局の対戦では、藤井棋聖から白星を挙げることができなかった。

 リーグ初戦で羽生九段は「横歩取り」の戦型に誘導し、藤井棋聖が受けて立った。通算成績が8割以上と驚異的な勝率の藤井棋聖だが、激しい戦いになりやすいとされる横歩取りでの勝率は半分程度で、苦手なようだ。羽生九段の巧みな攻めに押し切られ、投了に追い込まれた。

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