「GoToトラベル」不備丸出し! 無断キャンセル詐欺など悪質な事案相次ぐ 観光庁は「ビジネス」「講習」除外へ

 国の観光支援事業「Go To トラベル」が右往左往している。宿泊予約をした客が無断キャンセルする悪質な事案が各地で相次ぐ一方、観光庁は11月6日から観光でないビジネス出張や、講習付きの旅行プランを割引対象から除外することにした。さらに11月17日以降は、1回の利用での割引を最大7泊に制限するとも。かなりの泥縄ぶりが続いている。

 千葉県館山市のホテルでは8人で5泊6日という予約が旅行サイトを通じてあった。宿泊料金は総額で約63万円。しかし予約当日、客は現れず、登録された電話番号もつながらない。キャンセル料すら回収できておらず、ホテル側は警察への被害届を検討している。

 しかも、この事業を利用すると受け取れる電子クーポンは約9万5000円分がちゃっかり発行されていた。

 観光庁によると、電子クーポンは宿泊当日の午後3時以降、スマホで予約番号などを入力すれば旅行代金の支払い前でも発行される。実際に宿泊した客にだけクーポンを発行すれば防げるが、同庁は「チェックインが遅い時間帯になる場合でも日中の飲食や買い物などに使えるよう、利便性の観点から事前発行を認めた」としており、この善意を悪用された形だ。

 一方、11月6日以降、法人の出張手配を目的とする予約サイトでは割引が適用されなくなる。同庁は「人の動きが激減し、ビジネス目的も支援対象としてきたが、人の動きが回復してきた」と説明する。

 8泊以上を対象外とするのは、仕事目的が多いためという。しかし同じホテルに連泊すれば8泊目以降は割り引かれないが、別のホテルに変えれば合計が7泊を超えても割引は適用されるなどあいまいさが残る。

 11月6日以降は、ダイビング免許やヨガ講師のライセンス取得などを目的とする旅行のほか、宿泊料金を著しく超えるホテル内の施設利用券が付いたプランも除外される。コンパニオンによる接待サービスが付いているプランなどはすでに除外が決まっている。

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