首里城祭が開幕、伝統芸能披露「見せる復興」 正殿焼失の火災1年

 首里城(那覇市)の正殿などが焼失した火災から1年を迎えた31日、現地では首里城祭が開幕し、沖縄の華やかな伝統芸能が披露された。復興状況を見せる展示室なども一般公開され、訪れた観光客からは一日も早い再建を心待ちにする声が聞かれた。

 首里城祭は、琉球王国時代の儀式や行事を再現する毎年恒例のイベントで、昨年は火災により期間途中で中止された。

 今年は新型コロナウイルス感染防止のため規模を縮小して実施。初日のこの日は、首里城公園内で琉球古典音楽などが上演されたほか、公募で選ばれた国王と王妃が伝統衣装で登場し、集まった観光客らの写真撮影に応じていた。3日まで開かれる。

 沖縄県では、再建に向けた多額の寄付金が県内外から寄せられたことを受け、「見せる復興」に努めている。31日にはその一環として復興展示室なども一般公開された。

 川崎市から夫婦で訪れた会社員の小野由紀さん(33)は、「ちょうど1年前も沖縄を旅行したが、火災で首里城には行けなかっただけに感慨深い。再建したらまた訪れたい」。家族で見学した沖縄県浦添市の会社員、宮平寿一郎(としいちろう)さん(53)は「火災後の喪失感により、首里城が沖縄のシンボルであると再認識した。一日も早く復元してほしい」と話していた。

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