タブレットで教育どう変わる 端末1人1台 今年度中に配布へ 

 感染対策のため登校を制限していた今年5、6月、同校はウェブ会議アプリ「ZOOM」を活用して週3、4日程度のオンライン授業を実施した。端末が全員に行き渡っていたため、スムーズに実施できたという。

 市は、新型コロナの出口が見えない中、休校せざるを得ない場合に備えて遠隔授業の活用も想定している。

 ■試行錯誤続く

 もちろん課題もある。最大の懸念は学習の目的から外れた不適切なタブレットの利用だ。今のところ有害サイトへのアクセスを制限する「フィルタリングソフト」を駆使して対策に当たることにしている。

 教える側のスキルのばらつきも否めない。機材に不具合が生じれば授業が中断してしまう。「(同校では)導入して最初の3カ月は『タブレットを使うための授業』になっていたが、少しずつ円滑に使えるようになってきた」と同センター。

 現場に否定的な意見もある中で、より効果的な活用に向けて試行錯誤が続く。

【GIGAスクール構想】 令和元年度から国が進める学校教育のデジタル化政策。「GIGA」は、Global and Innovation Gateway for Allの略。小中学校の児童生徒への1人1台の学習者用コンピューターの配布と校内LANの整備などを通して、学習意欲の向上や多様な学習を目指す。新型コロナの感染拡大をきっかけに文部科学省は令和5年度までに配備完了だった計画を前倒しし、本年度中の実現を目指している。

【記者の独り言】 デジタル庁創設構想をはじめ、デジタル化の議論が花盛りだ。「GIGAスクール構想」を耳にすることはあっても、具体的に何が変わるのかイメージしづらかった。取材で特に印象的だったのは、飯能市教委担当者の「まずはやらないことにはどうしようもない」という一言だ。まだまだハードルは高いが、豊かな可能性が隠されているように思う。教育現場の新たな挑戦を見つめていきたい。(内田優作)

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