Go To イート見直し 振り回された飲食店は…

 串カツ店「串カツだるま」(大阪市浪速区)では全15店舗のうち、事業への参加は2店舗にとどまる。客単価は2千円前後、一人当たりの利益は600円程度だ。予約サイトには登録料や予約1件ごとに手数料を支払う必要があり、利益が半分ほどになるケースもあるという。担当者は「この制度では客単価に見合った利益は得られない。幅広い価格帯の飲食店で恩恵が受けられる制度が望ましい」と注文を付ける。

 一方、需要回復効果も見えてきた。飲食店を全国に展開する「串カツ田中」(東京)は直営の計140店が事業に参加。新型コロナウイルス感染拡大で減った客足は、10月以降は7~8割戻った。担当者は「ポイント目的で極端な少額利用をするケースはみられていないが、一定の制限は必要。飲食店を応援しようという趣旨に沿って制度を利用してほしい」と求めた。

 りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は、付与されるポイント以下の飲食利用は事業開始前から予見できたとして、「事前に外食事業者のヒアリングを十分に行えば防げたのではないか」。大阪府独自の還元制度では「5千円以上」の予約など利用条件を課し、事業者側のサイト基本手数料も無料にするなどしている。

 荒木氏は「制度の開始直後の変更で混乱を招いたのは残念。だが運用見直しで事業者も消費者も恩恵が受けられる制度として外食産業の消費拡大につながることが期待される」と話した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ