Go To格差 低価格宿ため息 割安な高級宿に客集中

■都市部で二極化傾向

 一方、高級宿では予約件数が好調に推移する。京都市中心部の大手ホテルでは、9月の4連休ごろから予約が増え始め、10、11月の客室稼働率は前年同月比の7割程度まで回復。1泊の最安値料金は数万円台だが、担当者は「紅葉シーズンの11月下旬の週末では稼働率が8割を超える日も。料金が高いプランがよく選ばれている」と話す。

 こうした二極化の傾向は、東京や大阪でも見られるという。JTB広報室は「都市部を中心に、近場で旅行する人が多い傾向。交通費が安く、Go Toの割安感もあるため、よりグレードの高い宿が選ばれているのでは」と分析する。

 こうした中、観光庁は7日、Go Toについて、利用データの単純集計では「1人1泊当たり1万円前後の宿泊プラン利用が多いのではないか」として、高級宿に人気が偏っているとの見方を否定。ただ、宿泊プランの価格帯や地域ごとの詳しいデータも集計し後日、公表するとした。

 京都外国語大の広岡裕一教授(観光学)は「割安感を考えると、高級宿や大規模施設に有利な制度ともいえる」と指摘。その上で、「ゲストハウスなどは、長期滞在できるプランを打ち出すなどの工夫が必要になる。それでも集客が厳しい場合は、業界を挙げて制度修正の声をあげることも必要だ」と話している。

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