Go To格差 低価格宿ため息 割安な高級宿に客集中

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」が始まって間もなく3カ月。秋の観光シーズンを迎えた京都では、宿泊施設の予約状況の二極化が顕著だ。日本人客は高級感がある施設を選ぶ傾向が強い一方で、低価格で訪日客を取り込んできたゲストハウスやビジネスホテルなどが苦戦。Go Toが宿泊客増につながっていない施設も多く、「このままでは廃業もあり得る」と危機感を募らせている。(秋山紀浩)

■1カ月の予約「5件未満」

 「10月の予約は前年の1割にも満たない状況。10組来るかどうか…」。世界遺産・二条城近くに京町家のゲストハウス「まくや」を構える岡野光郎さん(34)はため息をつく。

 この施設では、宿泊客の8割が訪日客で、新型コロナウイルスの感染拡大前は平日でも満室の日が多かったが、3月以降は客が激減。Go Toが始まっても予約の伸びは鈍い。「このままの状態が続けば、うちを含めて多くのゲストハウスが廃業してしまうのでは」と危惧する。

 京都簡易宿所連盟によると、7月のGo To開始以降も京都市内の簡易宿所の予約は低調で、直近1カ月間の予約件数が「5件未満」の施設も多い。訪日客がほぼゼロという状況や、もともと低価格で「Go To」の恩恵を受けにくいことが背景にあるとみられ、ビジネスホテルでも同様の傾向だという。

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