茨城・つくば市の障害者団体が冊子作成 市長選・市議選を前に

 18日告示、25日投開票の茨城県つくば市長選、市議選を控え、つくば市の障害者団体「つくば自立生活センターほにゃら」(川島映利奈代表)は、市議会での「障害」に関する一般質問や答弁をまとめた冊子を発刊した。関連団体が障害者施策の公開質問状を提出し、市議候補者に回答を求めている。関係者は「障害者へ関心を持ってもらい、市長や市議を選ぶ参考にしてほしい」と話している。      (篠崎理)

 冊子は「つくば市議会を『障害』でポチッと検索」。ほにゃらは、障害者の自立生活の支援やさまざまな相談を受け付け、障害者の権利を守ることを目的に平成13年に設立された。

 事務局長の斉藤新吾さん(45)は「選挙も近いし、議会で障害についてどんなことが話されているのかを調べ、当事者や家族のためにまとめて冊子にしようと考えた」という。

▼4年間の議事録を調査

 今年の6月議会後に、7人のメンバーが市議会ホームページで公開している28年12月議会から令和2年3月議会までの4年間の議事録の中から、市議28人の一般質問を「障害」「特別支援」「児童発達」など7つの単語で検索した。

 斉藤さんは「議員たちはそれぞれの視点で障害者施策を継続的に質問し、施策につなげていることが分かった」と評価する。

 一方で、「今回は一般質問を調べただけで、委員会ではもっと活発に議論されている部分があるかもしれないが、一度も(関連する)質問をしなかった議員がいるのは残念」と話す。

 また、「今の議員が誕生した年に起こった相模原市の津久井やまゆり園の障害者殺傷事件に触れていないのが悲しい。つくばでも大きな不安が広がった。それに対して議会や政治がどう取り組んでいくというメッセージはあってもよかった」と指摘する。

▼質問の有無が一目瞭然

 スタッフの一人、松岡功二さん(52)は「質問している人としていない人が一目瞭然になった。市民が要望すれば確実に市政に届くような仕組みになりつつあると感じた」と話す。

 冊子はA4判、138ページ。作成したスタッフがコラムでそれぞれの思いをつづっている。100部製作し、1冊1千円で販売している。

 さらに、ほにゃらや市民で作る「障害×提案=住みよいつくばの会」は電動車いすでのタクシー利用の現状や具体的提案を含め、障害に関する6項目について市議選の立候補予定者に公開質問状を提出。14日までの回答を求めている。

 前回の市長選と市議選の投票率はいずれも53・31%。スタッフは少しでも投票率が高まることを期待している。

 問い合わせは(029・859・0590)。

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