「50代なりの将棋を」 羽生九段、前人未到のタイトル100期を懸け、竜王挑戦

 将棋の羽生善治九段(50)が9日に開幕する第33期竜王戦七番勝負で、前人未到の獲得タイトル通算100期に挑む。50歳0カ月でのタイトル挑戦は史上4人目の年長記録。数多くの偉業を成し遂げてきた棋界のレジェンドが、2年ぶりのタイトル挑戦で新たな金字塔を打ち立てることができるか注目される。

連続出場途絶える

 羽生九段の右手は震えていた。9月19日、東京・千駄ケ谷の将棋会館4階「特別対局室」で指された竜王戦挑戦者決定三番勝負第3局。羽生九段が99手目に指した▲7一龍。羽生九段の指す手が震えるのは、勝利が見えたときに起きる。

 将棋盤を挟むのは「羽生世代」の強豪棋士、丸山忠久九段(50)。この手を見て、頭を下げた。対局開始から11時間半が経過した午後9時31分。羽生九段が丸山九段を2勝1敗で下し、豊島将之(とよしま・まさゆき)竜王(30)=叡王(えいおう)=への挑戦権、137回目のタイトル戦出場を決めた。

 感想戦終了後、記者会見に臨んだ羽生九段。「タイトル戦に近づくのは難しかった。今は強い人がたくさんいるので、一局一局を一生懸命にやっていた。タイトル戦にすごく出ていた時期のことは1年もたつと、だいぶ忘れてしまい、目の前の課題に集中していくことだった」。「九段」を名乗ってからの2年間を、こう振り返った。

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