GoTo東京追加 関西で期待と懸念の声上がる

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の対象に東京発着の旅行が追加された1日、東京からの旅行者がさっそく関西各地の観光地を訪れた。旅行者や観光業者からは「うれしい」「希望が持てる」などと歓迎の声が上がる一方で、新型コロナウイルス感染拡大を懸念する意見もあった。

 関西国際空港では、東京方面からの旅行客の姿がみられた。「Go To」を利用して東京都葛飾区から訪れた自営業、植松玲実さん(30)は「ようやく旅行ができ、とてもうれしい」と声を弾ませた。

 3泊4日で大阪や京都をめぐるといい、「当初、都民は除外されて不公平感があった。キャンペーンで得した分、浮いたお金をおいしいごはんやお土産に使って満喫したい」と話した。

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)に行くという練馬区の大学4年の男性(21)は、「新型コロナの怖さも少しはあるが、マスクの着用や消毒を徹底しながら遊びたい」と笑顔を浮かべた。

■前年同時期上回る予約

 観光業は東京発着の「Go To」の追加を歓迎する。「11月以降は前年同時期の倍近く予約が入っている」と語るのは、清水寺(京都市東山区)の参道にある「坂のホテル京都」の大和俊二支配人。「東京からの予約はまだ少ないが、感染症対策を心掛けて宿泊してもらえたら」と期待を込める。

 京都市観光協会によると、市内計63ホテルの8月の延べ日本人宿泊数は前年同月比48・2%減だが、「Go To」が追い風となり6月から3カ月連続で改善。担当者は「東京の追加で、さらなる観光客が見込める」と話す。

 一方、大阪の観光名所・通天閣(大阪市浪速区)でも、この日「Go To」を利用した東京からの観光客が訪れたといい、運営する「通天閣観光」の高井隆光社長(45)は「人口が最も多い東京が対象に追加されたことは、大阪の観光業にとってはプラスの出来事で、今後に向けて希望が持てる」と喜ぶ。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ