シニアのよりどころに 女性誌「ハルメク」コロナ禍でも好調

 「出版不況」といわれる中でも部数を伸ばし続け、昨年下半期には全雑誌の中で販売部数2位に躍進した雑誌がある。50代以上の女性を対象にした女性誌「ハルメク」だ。読者アンケートや会員モニターの声を生かして読者のニーズを徹底してリサーチすることで、読者の心をつかんでいる。新型コロナウイルスの感染拡大以降は、オンラインカフェを開催するなど新たな試みにも挑戦している。

オンライン座談会

 「マスクにファンデーションがつくのがいや。冬はいいけど夏場はつらい」「孫に会いに行けず、さみしい。思った以上にコロナが続いて不安」「人との交流はLINE(ライン)などが主な手段になって、YouTube(ユーチューブ)をよく見るようになった」

 女性誌「ハルメク」のモニター会員「ハルトモ」のメンバーらによるオンラインカフェが8月、開催された。テーマは「コロナでシニアの生活はどう変わった?」。

 参加した女性からは、コロナ禍での生活の悩みや将来の不安などについて次々と意見が出た。以前は編集部とともに座談会形式で特集や商品の感想について話し合っていたが、感染拡大以降、オンラインでの開催を始めた。

 「オンラインに切り替えるのは難しかったが、読者も私たちも試行錯誤しながら、できるようになった。コロナ禍で大変な中でも進歩と発見があったのはプラスだったと思う」。ハルメクの山岡朝子編集長はそう話す。

 同誌は平成8年に雑誌「いきいき」として創刊、20周年を迎えた28年にハルメクに名称を変更した。書店販売はせず、定期購読のみで読者に届く。

 山岡さんは編集長に就任した29年から、シニア誌という観点ではなく、女性誌としての雑誌作りを展開。美容やファッション、収納など幅広い切り口で特集を組むことで読者を徐々に増やし、昨年下半期の平均販売部数は約30万に達した。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ