藤井棋聖「成長できたシリーズ」 就位式でさらなる飛躍誓う

 「将棋は指すたびに新しい発見がある。より成長して強くなり、さらにいい将棋を指せるように精進したい」。希代の高校生タイトルホルダーがはつらつと抱負を語った。東京都内のホテルで23日、開かれた藤井聡太棋聖(18)=王位=にとって初タイトルの棋聖就位式。式典やその後の記者会見で「成長」や「努力」という言葉を繰り返し使い、さらなる飛躍を誓った。

 棋聖就位式は通常、ファンとともに棋聖就位を祝うが、今回は新型コロナウイルス感染防止のため、関係者や報道各社のみの参加となった。式典の模様は産経新聞社のサイト「産経ニュース」で中継された。

 藤井棋聖はこの日のために仕立てた黒紋服を身に着け、さっそうと登場。式典ではやや緊張した面持ちで関係者のあいさつにじっと耳を傾けた。

 佐藤康光・日本将棋連盟会長は、藤井棋聖が棋聖戦五番勝負の挑戦・獲得いずれも最年少記録を更新したことを挙げ「なかなか破られることがない記録で、精進のたまもの。今後ともすばらしい将棋を見せていただきたい」と祝福した。

 師匠の杉本昌隆八段は、まな弟子に花束を贈呈。「(平成29年に藤井棋聖が達成した)29連勝は映画で例えれば予告編。棋聖獲得は本編が始まったところで、これからも記録をどんどん塗り替えていくだろう」と期待を込めた。母の裕子さんも訪れ、愛息の晴れ姿を見守った。

 就位式後の記者会見で今期の五番勝負について「苦しい将棋を何とか勝つことができ、一つ結果を出せた。自分としても成長できたシリーズだった」と振り返った。

 藤井棋聖の活躍の影響で、スポーツ雑誌にも将棋が特集として取り上げられ、「棋士はアスリートか」と話題になった。藤井棋聖は「アスリートの方々と同じように、将棋に対して真摯(しんし)に取り組んでいくことが棋士としても大事と思う」としっかりと答えた。

 将棋界の枠を超えて注目を集めていることについては「多くの方々に応援していただいていることは自分にとって励みになっており、楽しんでいただけるような将棋を指せるように精進したい」と話した。

 改めて今後の目標を問われた藤井棋聖。「結果は実力を高めることでしか実現できないので、強くなるため努力することが一番大事」と力を込めていた。

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