感染防止へ匠の技 手を触れずにドア開閉、埼玉の企業が開発

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて「非接触」グッズが注目される中、伝統工芸品の七宝焼(しっぽうやき)を手掛ける埼玉県川口市の地場企業が、手を触れることなくノブを回すことができるドアオープナーを発売した。工芸品の材料の銅に抗菌作用があるとされることに着目し、匠の技を感染拡大防止に生かそうと開発した。

 ドアオープナーを売り出したのは、七宝焼工芸家の吉田武さん(77)が運営する「創作七宝 逸」。

 「付く着く防止(つくつくぼうし)」と名付けた商品は、縦10センチ、横4センチ、厚さ3ミリの純銅製で、フックの部分をノブに引っ掛けてドアを開閉することができる。電車やバスのつり革に掛けて使うこともできるという便利アイテムだ。価格は1個5500円(税込み)。

 厚生労働省の「現代の名工」の表彰を受けた経験も持つ吉田さんは、実用性に加えて商品の見た目にもこだわった。持ち手には、桜やマリーゴールドを表現した装飾を七宝焼の技法で焼き付けた。

 吉田さんは「感染拡大で不安やストレスを抱える人が増えている。持っているだけで気分が明るくなるデザインにした」と話している。

(竹之内秀介)

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