少し寂しい「敬老の日」 コロナ禍で催し中止相次ぐ

 新型コロナウイルス感染拡大では、敬老の日(21日)にちなんだ各地の催しも中止を余儀なくされている。政府が求めていたイベント開催制限が緩和されプロスポーツなどはにぎわいを取り戻しつつあるが、感染リスクが高いとされる高齢者が集まることには、なお慎重にならざるを得ないようだ。ただ、高齢者が地域活動に参加できない事態は長期化しており、専門家は心身への影響を懸念している。

 ■楽しみ奪われ

 「この日を楽しみにしている方も多いのに、残念です」。大阪府寝屋川市大(おお)利(とし)町(ちょう)の自治会長、中村嘉彦さん(75)は声を落とす。大利町自治会では毎年敬老の日に敬老演芸会を開催。高齢者らが踊りやマジックを披露し、中学生らも琴の演奏をしたりして交流の場となってきた。

 例年観客や出演者として高齢者約230人が参加する催しだが、今年はコロナ禍で中止。記念品と地域の子供が書いたメッセージを渡すのみになった。

 敬老の日の催しは各地で中止され、岩手県岩手町や香川県東かがわ市、和歌山県御坊市なども開催を見送った。同市の担当者は「高齢者がコロナに感染した場合、重症化リスクがあり、中止を決めた」と話す。

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