藤井棋聖の地元・瀬戸市、王位戦第4局のPV断念 愛知県の緊急事態宣言受けて/将棋

 将棋の史上最年少タイトルホルダーで高校生棋士、藤井聡太棋聖(18)が19、20日に最年少2冠獲得をかけて臨む第61期王位戦第4局について、地元の愛知県瀬戸市がパブリックビューイングの実施を断念したことが6日、分かった。この日から同県が新型コロナウイルス感染拡大防止で独自の緊急事態宣言を発令したため。一方、地元では特別表彰を贈るべきとの声も上がっており、同市職員は事態収束後の市庁舎訪問を熱望した。

 今はグッと我慢して自宅から地元のスターを応援-。

 藤井棋聖が王位戦で木村一基王位(47)に3連勝し、2つ目のタイトル奪取に王手をかけた5日の対局から一夜明けた6日、これまで市をあげて応援してきた瀬戸市が苦渋の決断を下した。

 愛知県では最近、新型コロナウイルスの新たな感染者が急増。この日も県内で140人の感染が確認され、1日当たりの感染発表数が10日連続で100人を超えた。

 そこで大村秀章知事は感染拡大防止策として県独自の緊急事態宣言を発令。6~24日を対象に、不要不急の行動や県境をまたいだ移動の自粛を要請した。

 藤井棋聖が史上最年少の17歳11カ月で初タイトルを獲得した、7月16日の「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)では、瀬戸市でもパブリックビューイングが開催され、商店街ではくす玉が割られるなど、お祝いムード一色だった。ただ、多くの人が集まるため、3密の回避にも限界がある。

 同市役所の広報担当者は19、20日に福岡市の大濠公園能楽堂で行われる王位戦第4局について、本紙の取材に「市内でも感染者が確認されており、今日からの緊急事態宣言を受けて今回はイベントなどは行いません」と説明。勝てば、史上最年少2冠に加え、規定によって史上最年少で八段に昇段する注目の一戦を、地元ファンは各家庭で見守ることとなる。

 一方、地元での藤井フィーバーはさらに盛り上がっており、棋聖獲得時から表彰してほしいとの声があがっている。2冠達成となれば、なおさらだ。

 同市では2018年3月、当時15歳だった中学生の藤井棋聖が初めて棋戦優勝した際、「瀬戸市民栄誉賞」を授与。今回、特別表彰される可能性について、同担当者は、明言はしなかったが「コロナが落ち着き、藤井さんもお時間に余裕ができたら、市役所を訪問していただきたい」とラブコールを送った。

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