ワークマンもアシックスも参入 「扇風機付きウエア」活況 疲労回復にも効果にも

 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、本格的な夏を迎えようとしている。マスク着用で熱中症のリスクがより高まるとも指摘されている今夏、人気を集めているのが小型扇風機を装着したウエアだ。扇風機で服の中に風を送り込み、体を冷やす仕組み。これまでは作業服として建設現場などで重宝されてきたが、近年はスポーツ用品メーカーや紳士服メーカーの参入も相次いでいる。 (岡野祐己)

各業界がしのぎ

 スポーツ用品大手のアシックス(神戸市)が7月、オンラインと一部店舗で発売したのが「エアーコンディションウエア」。左右の腰の部分に電動扇風機を付け、取り込んだ風が襟元や袖口を通り抜け、涼しさを感じられる新商品だ。

 平成30年に作業着として長袖とベスト型の「エアリージャケット」を発売したミズノ(大阪市)は昨年、日常生活向けの商品も市場に投入した。従来の製品に比べ素材を柔らかくしており、同社コミュニケーション戦略課の苻坂あやさんは「40代以降の方を中心に家庭菜園やスポーツ観戦などで愛用いただいている」と手応えをつかむ。今年はさらに、顔や首回りも冷やせるフード付きの上着も出した。

 夏の猛暑対策需要を取り込もうと、作業服で知られるワークマン(東京)や紳士服大手のAOKIホールディングス(横浜市)なども同様の上着を発売。アウトドアブランド「LOGOS」を展開するロゴスコーポレーション(大阪市)は腰に巻くベルト型の扇風機を売り出すなど、各業界が製品開発にしのぎを削っている。

東日本大震災が契機

 こうした扇風機付きウエアの元祖といえるのが、空調服(東京)が開発した長袖のウインドブレーカーだ。リチウムイオン電池で作動する小型扇風機から、毎秒約20リットルの外気を取り込めるのが特徴。16年に発売したところ、建設現場で働く人たちを中心に「涼しくて汗をかかない」などと大きな支持を得た。

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