藤井聡太棋聖、一夜明け「成長でき結果につながった」「探究心で盤上へ」

 産経新聞社主催の将棋タイトル戦「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」を3勝1敗で制して初タイトルの棋聖を獲得した高校生棋士、藤井聡太棋聖(17)が第4局から一夜明けた17日午前、大阪市福島区の関西将棋会館で取材に応じた。17歳11カ月での初タイトルについて「目指していたが、遠いものでもあった。棋士になってから成長できたことが今回の結果につながった」と率直に述べた。

 この日、スーツ姿で登場した藤井棋聖は「探究」と今の思いを揮毫(きごう)した色紙を手にした。「将棋は難しく、この立場にたってもまだまだ分からないことばかり。探究心をもって盤上に向かいたい」と最年少タイトルホルダーが答えた。

 現役最強とされ、棋王と王将を持つ渡辺明前棋聖(36)との熱戦については「渡辺先生との五番勝負はいい経験になった」と振り返った藤井棋聖。初タイトルは「まだ実感は湧きませんが、これから徐々に実感する場面が増えるのかなと思います」と答えた。

 藤井棋聖と同様に中学生でプロ入りした加藤一二三九段(80)=引退=や谷川浩司九段(58)、羽生善治九段(49)、渡辺二冠らは、全員がタイトルを獲得した。タイトル獲得の重圧はなかったか問われると「意識していなかった。すばらしい実績を残した方々ばかりで、少しでも近づけてよかった」と話した。

 16日の対局後は、家族に電話で棋聖獲得を報告。「母から『よかったね』と言っていただきました」と表情をほころばせた。その後、午前0時に就寝し、普段通りの午前6時に起床したという。

 棋聖戦五番勝負と並行して木村一基王位(47)との王位戦七番勝負も戦っている藤井棋聖。「先生方に教わる貴重な機会。シリーズを通して成長したい」と、はつらつとした表情で語った。

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