回廊改修示す墨書発見 沢庵和尚ゆかりの豊岡・宗鏡寺 「歴史知る上で貴重な資料」

 沢庵(たくあん)和尚ゆかりの豊岡市出石町の宗鏡(すきょう)寺(沢庵寺)で始まった回廊の改修工事で、屋根の軒付けの部材から天保3(1832)年8月に工事をしたことを示す墨書が見つかったことが13日、分かった。同寺は沢庵和尚が元和2(1616)年に再興したが、回廊の改修記録が確認されたのは初めて。

 改修は6月中頃から始まった。足場や素屋根を整備した上で、今月6日から住職の小原游(ゆう)堂(どう)さん(41)やボランティアが解体作業に取りかかった。そして屋根から瓦をすべて下ろした後、宮大工の苦(にが)瓜(うり)幸成さん(42)=京都市=が古い屋根の軒付けの部材裏に「天保三 辰の八月-」などと書かれた墨書を発見した。

 小原住職によると、同寺の天保3年の過去帳には「二月十二日小出家霊舎再建-」の記載がある。霊舎とは開山堂のことで、同年に改修されたことが分かったが、回廊については具体的記録は確認されていなかった。小原住職は「宗鏡寺の歴史を知る上で貴重な資料」と話している。

 同寺は再興以来、400年以上が経過。長年の風雪などで寺全体の傷みが目立ち、小原住職が寺全体の大改修を決断した。今年は本堂と開山堂をつなぐ回廊(高さ約4メートル、全長約10メートル)の改修を行っている。

 回廊は8月末までに解体し、苦瓜さんらが約1年かけて再建する。同寺では引き続き、作業ボランティアの参加を呼びかけている。

 問い合わせは宗鏡寺(0796・52・2333)。

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