新宿区、コロナ見舞金10万円の“波紋” 「夜の街の検査増える」批判も…吉住区長「これまで支給、大半は医療従事者」

 東京都新宿区は、新型コロナウイルスに感染した区民に対し、1人あたり10万円の見舞金を支給する方針で最終調整に入っている。7月中を目途に支給対象者へ通知し、8月末の支給を目指す。新宿では「夜の街」関連の感染者が多く、「見舞金目当ての検査が増えるのでは」との批判もあるが、真相はどうなのか。

 8日に発表された都内の感染者数は75人で、このうちホストクラブやキャバクラ店など夜の街関連は24人。新宿エリアは9人だった。ただ、この日の報告には新宿エリアでの集団検査などは含まれていない。

 7日までの同区の新型コロナ陽性患者数は898人で、緊急事態宣言が明けてから、夜の街関連の感染者が目立つ。

 区は感染者が入院や自宅療養によって社会経済活動が制限されるため、生活支援策として見舞金制度の導入を決めた。政府が新型コロナを指定感染症と認めた2月以降に感染した人を対象とし、給付を受けることができるのは1度限り。

 区議会では今年度一般会計補正予算で見舞金に関する経費を1億40万2000円計上。このため対象者は1000人に限られており、1000人を超えた感染者への給付は現在のところ議論されていないという。

 見舞金の狙いについて、これまで「感染経路不明」となっていたケースが「明らかとなる可能性もある」と区の担当者は期待を寄せる。

 区には感染者から「給付対象者となるのか」との問い合わせのほか、「若い人は感染しても軽症だ」「夜の街関連の感染が多い」など電話やメールで1日約80件の意見が寄せられている。

 吉住健一区長は8日、TBS系「ひるおび!」にリモート出演、「見舞金目当てにホストが集団検査に協力している」との指摘について、見舞金の対象は緊急事態宣言が出された4月7日以前に新宿区に住民票がある人で、「これまで支給が決まった二百数十人の多くは医療従事者や公務員」と否定した。

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