渡辺棋聖、“神話”継続の作戦勝ち 序盤の早い決断奏功/将棋

 先手の高校生プロ、藤井聡太七段(17)は142手で渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=に敗れ、通算2勝1敗となった。あと1勝としている最年少タイトル獲得記録の更新は、第4局以降に持ち越された。カド番の渡辺棋聖は三冠保持者の意地を見せ、タイトル戦でストレート負けがない「現役最強」棋士が逆襲を開始。第4局は16日、大阪・関西将棋会館で行われる。

 カド番の対局をしのいだ。渡辺棋聖は勝利に納得の表情をみせることなく、タオルで手を拭きながら、首をかしげた。

 「作戦が当たったところがある。勝ち方としてはいいものではない」

 2連敗し、背水の陣で臨んだ第3局。対局室に「ビシ」と響き渡る気合に満ちた指し手を打ち、142手で勝利。負の流れを断ち切った。

 「(連敗で)状況が苦しかった。決めてきたところはどんどん指し、思い切っていこうと」

 序盤から早く決断して指すことで、持ち時間でアドバンテージをつくり、徐々に攻勢に転じた。終盤は時間を使った得意の細かい攻めで藤井七段の守りを攻略。一手間違えれば形成が逆転する膠着(こうちゃく)した局面を打開した。

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