和歌山独特の言い回し「あのよー」の意味合いは-

 大阪から今年2月、田辺市など和歌山県南部の担当になり、印象に残った言葉がある。語尾の「よー」というフレーズだ。「あのよー」などという形で使わている。これまで大阪や島根、京都、滋賀などで暮らしてきたが、耳慣れなかった。

 それというのも、過去に暮らした土地、テレビなどでは、この「よー」は、「持ってこいよー」「ちゃんとやってよー」と強い意味合いで使われることがあるためで、赴任当初は違和感があった。

 だが、田辺の人々はごく普通に会話で使っていた。他の地方の人が「あのね」「あのな」というように、友達や知り合いの間では頻繁に交わされ、職場でも「あのよー、この前の資料よー、取ってきてらよー」などと話している。

 「よー」をつけるとき、どんな意味合いが込められているのだろうか。昭和50年に復刻された「和歌山方言集」(昭和11年、杉村楚人冠著)では、「力をこめる為(ため)に用ふる」とある。しかし、それだけではないような気がした。50代の田辺市職員に尋ねると、ひとしきり考えたすえ、「親しみがある」「お願いのような感じ」という答えが返ってきた。

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