ヒューリック杯棋聖戦 藤井七段の和服は師匠のプレゼント 色は「紺が似合う」と母が決める

 渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=に藤井聡太七段(17)が挑戦する第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第2局が28日、東京都渋谷区の将棋会館で始まった。藤井七段は本局で、タイトル戦の慣例となっている和服姿で登場した。師匠の杉本昌隆八段(51)と藤井七段の母が選んだという。濃紺の着物に黒の羽織を合わせ、はかまは仙台平(せんだいひら)。さっそうとした装いで“現役最強”とされる渡辺棋聖に向き合った。

 8日に行われた第1局では、藤井七段はスーツで対局。和服は持っていたが、4日の挑戦者決定戦で挑戦権を得てから中3日しかなく、和服を着るための準備期間が少なすぎたためだった。

 藤井七段は第1局の後、自宅で着付けしてもらって対局の練習をした。「トイレに余計に時間がかかるので、気を付けないと」と表情をほころばせた。

 公式戦で藤井七段が和服を着るのは今回で2度目。最初は昨年8月、福岡市内で行われた「将棋日本シリーズJTプロ公式戦」だった。このときのため、杉本八段と藤井七段の母が昨年5月ごろに京都の呉服店で選び、色は「紺が似合う」と藤井七段の母が決めたという。

 同棋戦では1回戦で三浦弘行九段に敗れてしまったため、藤井七段は「1回しか着れなかったので、タイトル戦で着ることができてよかったです」と話した。

 杉本八段は「和服は大きな舞台で戦うための身が引き締まる思いがする衣装。タイトル戦で着てもらえれば、師匠冥利(みょうり)に尽きます」と喜んだ。

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