現役清掃員が明かす多目的トイレのあまりに多目的な使われ方

 ◆多目的トイレには出入り確認のカメラがある

 多目的トイレでSOHO気取りなのか何なのか。確かに一等地で便利そうだが迷惑な話だ。他にはないのか。やはり多目的トイレといえば --。

 「あなた、例のお笑い芸人の件で聞いてるんでしょ」

 どうやら見透かされてしまったようだ。それでも原西さんは「まあいいですよ、どこまで使えるかは知りませんけど」と話を続けてくれた。

 「めったにないけど、男女で入るとか、男同士で入るとかは実際にありましたね。あとからパートナーが入るとか」

 行為に及んだかどうかはわからないが、まあ普通に考えれば多目的トイレに健常者がペアで入ることはないだろう。片方の具合が悪く吐きそう、とかはあるかもしれない。

 「いやいや、そんなのはすぐわかりますよ。具合が悪いとか、障害者の付き添いとかじゃないってね」

 原西さんが現認することもあるが、だいたいは施設警備からの報告だという。

 「多目的トイレの入り口にはカメラがついてますから。誰が入ったか出たかはモニターで施設の人が監視してます。悪い人を捕まえるとかじゃなくて、ずっと使用中だと苦情が来るんです」

 それはそうだろう。多目的トイレは障害者、高齢者や乳幼児を持つ親、人工肛門利用者(オストメイト)のためにある。1994年のハートビル法、2000年の交通バリアフリー法(東京都の条例では「福祉のまちづくり条例」)を経て、現在のバリアフリー設計の多目的トイレ(東京都では「だれでもトイレ」とも)が整備された。使う人の大半はやむにやまれぬ人々だ。健常者が使うのは構わないが、目的外利用は言語道断だろう。

 「でもちょっとの隙に二人で入られたり、見かけで判断するわけにもいかない。さっき話しましたけど男女だけじゃなくて男同士もいるし、一人でやってるのもいるわけで。場所柄そういうのが多いってのもありますけど、本当に困ります」

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