詰むか詰まないかの局面になれば…藤井七段のもの! ヒューリック杯棋聖戦

【勝負師たちの系譜】

 緊急事態宣言が解除され、将棋界も東西交流が解禁されたことにより、挑戦者を決める対局が再開された。

 最初はヒューリック杯棋聖戦の本戦で、6月8日からの五番勝負を控え、2日に準決勝2局、4日に決勝というハードなスケジュールが組まれた。

 注目は愛知から上京する藤井聡太七段。準決勝で前名人の佐藤天彦九段を破ると、決勝は今充実の永瀬拓矢二冠戦。

 永瀬は現在、最も負かしにくい棋士と私は思うのだが、敗れた後に藤井の感想を聞かれ「読んでない手を指されて迷った。ああいう手が指せる人だから」と、一局指しただけなのに、藤井の実力を認めた発言をしたのが印象的だった。

 藤井は初の挑戦者となり、屋敷伸之九段の持つ17歳10カ月と24日という最年少挑戦記録を、4日更新した。藤井に記録を破られて名前が出るところは、神谷広志八段が28連勝の記録を破られた時とよく似ている。

 藤井が挑戦する相手は現在、棋界最強と言われている渡辺明棋聖(三冠)だが、藤井をどう見ているかが問題だ。

 過去、朝日杯1局しか対戦はないが、渡辺は手酷い負かされ方をした。

 そのせいか、佐賀でファンから藤井について聞かれた時「彼はちょっとヤバイですよ」と言った言葉に、藤井を嫌な相手と意識していると感じたものだった。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ