藤井七段“先勝”を徹底解説! 青野九段「中原16世名人や羽生九段の若いころの雰囲気」 ヒューリック杯棋聖戦・第1局

 最年少タイトルの確率は50%超-。東京・千駄ケ谷の将棋会館で8日、「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第1局が行われ、高校生棋士の藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=を破った。“現役最強”から白星を挙げた勢いそのままにタイトルを手に入れるのだろうか。

 157手で渡辺棋聖を投了に追い込んだ藤井七段は、対局後の会見で「まず先勝できてよかった」と胸をなで下ろしたものの、攻め込まれた終盤に関しては「かなりきわどい展開になり、時間がなかったので、最後の方は分からないまま指していた」と振り返った。

 しかし藤井七段の言葉にも、夕刊フジで「勝負師たちの系譜」を連載する青野照市九段は「冷静だった」と振り返り、次のように話す。

 「藤井七段の持ち時間がかなり少ない状況だったが、渡辺棋聖の展開がよくならず、最後には追い付いてしまう。持ち時間は残しても渡辺棋聖に余裕はあまりなかっただろう。最終盤の詰むか詰まれるかという局面に持ち込めば、藤井七段に容易には勝てないと思う棋士も多いと思う」。

 対局した渡辺棋聖は、自身が得意とする「矢倉」の戦法を藤井七段が採用したことに「意表を突かれたところがあった」と語っている。

 最年少タイトルの行方について、前出の青野九段は「渡辺棋聖がそのままズルズル負けるとも思わないが、対局をみて、五分五分以上のものがあり、藤井七段のタイトルの可能性は大いにあるだろう。毎日成長しているのは明らかで、中原誠16世名人や羽生善治九段の若いころの雰囲気によく似ている」と評価した。

 第2局は28日、1局目と同じ東京・将棋会館で行われる。

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