ヒューリック杯棋聖戦 藤井七段、接戦を制して白星発進

 東京・千駄ケ谷の将棋会館で8日に行われた第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局。後手の渡辺明棋聖(きせい)(36)=棋王・王将=が午後7時44分、「負けました」と頭を下げ、高校生棋士の藤井聡太七段(17)が初挑戦のタイトル戦で初戦を見事に制した。

 両対局者はこの日、午前8時前後に将棋会館に到着。紺色のスーツ姿の藤井七段、和服姿の渡辺棋聖の順に対局室に姿を見せた。

 注目の振り駒が行われ、先手は藤井七段。午前9時になり、立会人の深浦康市九段(48)が対局開始を告げた。17歳10カ月と20日で、屋敷伸之九段(48)が達成した最年少タイトル挑戦記録を4日更新した藤井七段。注目の戦型は得意の角換わりではなく、渡辺棋聖が得意とする矢倉に、あえて誘導した。

 深浦九段は「あえて相手の得意戦法をぶつけてくる棋士もいる。びっくりした」。対する渡辺棋聖は「リスクを冒さないと倒せないというイメージ」(深浦九段)で、序盤から攻勢を見せる。藤井七段はこれに冷静に対応し、形勢を良くし、優位に進めた。

 渡辺棋聖が猛追する場面もあったが、「タイトル戦初挑戦とは思えない」(深浦九段)指し回しで渡辺棋聖を投了に追い込んだ。

 持ち時間各4時間で、残りはともに1分。

 敗れた渡辺棋聖の話 「(矢倉の戦型に)意表を突かれた。藤井七段と長い持ち時間での対局は初めてで、次の対策にいかしたい」

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