ピーチ、運航再開へ安全PR 機内消毒や換気で感染防止

 新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられ、都道府県をまたぐ移動自粛が段階的に緩和されていることを受けて、関西国際空港を拠点とする格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが、運休・減便している旅客便の運航再開に向けて動き出している。19日に予定する国内線全路線での再開を前に、機内消毒や換気システムなどの感染防止策を報道陣に公開し、飛行機の安全性をPRした。

 LCC専用の関空第2ターミナル。ピーチの国内線自動チェックイン機で航空券を受け取る旅客を、スタッフがフェースシールドを着用して案内する。チェックイン機の画面も、こまめに消毒している。

 駐機場に並ぶ飛行機の内部では、数人のスタッフが座席をアルコールで拭いて消毒。5日からは、除菌消臭剤の噴霧器による散布も始めた。消毒作業は1日1回、夜間に実施。機内は強力なエアコンにより、エンジンから取り込んだ空気を循環させて排出し、約3分ですべての空気が入れ替わる。高性能のフィルターが設置され、新型コロナウイルスを99・99%吸着する。

 同社の丸橋賢吾・整備本部技術部長は「機内は感染のおそれのある『密閉された空間』にはあたらない。客室乗務員のマスクや手袋着用など基本的な予防策をあわせて徹底することで、感染を防げる」と話した。

 ピーチは新型コロナの感染拡大と、旅行や出張の自粛による旅客需要の急激な減少を受け、国際線で2月中旬から、国内線で3月上旬から運休・減便。5月下旬の時点で、国内線22路線のうち13路線で運休していた。

 一方、全国に出されていた緊急事態宣言は5月に解除。政府の目安では、今月18日までは特定警戒地域だった首都圏と北海道の5都道県との間の移動に慎重な対応を促し、19日以降は全面的に移動を容認する。不要不急の移動自粛は続くものの、ビジネスを中心に航空需要が徐々に回復するとみられる。

 こうした動向を踏まえ、ピーチは今月1日から沖縄(那覇)-福岡線の運航を再開。19日からは全路線での再開を予定する。外国人の入国制限などが続く国際線は30日まで全便運休を継続する。同社広報は「感染防止の安全性を十分に確保することで、旅客のニーズにしっかりこたえたい」と話している。

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