ヒューリック杯棋聖戦 マスク着用、窓を開放 対局再開もコロナ対策は継続

 新型コロナウイルス感染拡大は将棋界にも大きな影響をもたらした。日本将棋連盟は2月から100人相当以上の集客が見込まれる主催イベントは中止・延期した。

 4月からは特例措置として、対局当日朝に37・5度以上の発熱があった場合、発熱がなくても新型コロナウイルスの感染と似た症状がみられる場合は可能な限り、対局を延期。マスク着用のほか、対局室の窓や襖(ふすま)は常時開放し、昼食や夕食を取る部屋の分散や換気など、密閉・密集・密接の「3密」状態を作らないよう注意した。

 一方で、仮に棋士や女流棋士、同連盟職員ら内部に感染者が出た場合、東京・千駄ケ谷の将棋会館は一時的に閉鎖し、事務局機能は関西将棋会館へ移すことを決めていた。反対に関西将棋会館が閉鎖された場合、機能は東京にするとした。代替の対局場所についても選定を済ませていた。

 こうした中、4月7日に政府が緊急事態宣言を発令。新型コロナウイルス感染拡大防止策として、(1)東西遠征など対局者の長距離移動を含む公式戦の対局は延期(2)関東在住者同士、関西在住者同士の対局は実施されるが、1部屋1対局以下に抑える-とした。

 この影響で、タイトル戦の名人戦、叡王(えいおう)戦、女流王位戦が次々と延期。4月中旬に予定されていたヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメントの準決勝2局も東西棋士の激突のため、延期となった。公式戦に限らず、棋士養成機関「奨励会」についても対局を延期した。

 同宣言は5月25日に全面的に解除され、同連盟は6月1日以降の東西交流など対局者の長距離移動を含む公式戦を再開。タイトル戦や各棋戦の予選・本戦なども次々と再開されることとなった。ただ、対局は1部屋最大2対局とするなど新型コロナウイルス感染拡大防止策は当面、継続させる。

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