ヒューリック杯棋聖戦 8日開幕 藤井七段「挑戦できるのは幸運」

 渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=に藤井聡太七段(17)が挑戦する将棋のタイトル戦「第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)が8日、開幕する。渡辺棋聖は初の防衛戦で、藤井七段はタイトル挑戦の最年少記録となる17歳10カ月と20日で大舞台に上る。

 藤井七段は初の決勝トーナメントで3人のシード棋士を破る圧巻の戦いで挑戦権を獲得。屋敷伸之九段(48)が持つ最年少タイトル獲得(18歳6カ月)の記録更新に挑むことにもなる。

 藤井七段に意気込みを聞いた。

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 棋聖は将棋界でも格式ある称号で、子供のころからの憧れの舞台で挑戦できることがうれしく、幸運だと思います。

 渡辺棋聖は、私が将棋を始めた5歳のころ、竜王のタイトルをお持ちでした。そして今は八大タイトルのうち、3冠を保持しておられ、トップ中のトップという方だと思っています。非常に攻めが鋭く、序盤の研究が行き届いている印象です。公式戦では1回だけ対局したことがあります。昨年、朝日杯将棋オープン戦の決勝です。意表をつく戦法が非常に巧みです。

 複数回を戦う「番勝負」は新人王戦三番勝負で経験はしていますが、タイトル戦での五番勝負は初めてです。第1局を落としてしまうと、その後が厳しい印象があります。対局はすぐ迫っていますが、しっかりいい将棋を指せるようにしたいと思います。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で対局はしばらくなかったですが、自分のやることが変わるわけではないので、普段通り過ごしていました。私はずっと家にいても苦にならないんです。大変な状況ですが、その中でいい将棋を指すことが将棋ファンの方に喜んでもらえるかなと思うので、頑張りたいです。(中島高幸)

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 ふじい・そうた 平成14年、愛知県瀬戸市出身。杉本昌隆八段門下で24年、奨励会入会。28年、史上最年少の14歳2カ月で5人目の中学生プロ棋士に。29年、デビュー戦から負けなしで史上最多の29連勝。30年、15歳6カ月の一般棋戦最年少優勝記録。今年、史上初の3年連続で勝率8割超えを達成。

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