コロナ 街を歩く 秋葉原 訪日客激減も活気戻しつつ変貌

 約1カ月半におよぶ新型コロナウイルスをめぐる緊急事態宣言が解除され、休業要請の緩和が始まった26日午後の東京・秋葉原には、この日を待ちわびた人々が思い思いに楽しんでいた。外国人観光客が激減し、打撃を受ける店は多いが、街は活気を取り戻しつつある。

 2週間前に訪れた際、人通りの少ない路上で寂しそうに立っていたメイド服姿の女性たちも表情は明るい。メイド喫茶に勤務する女性(21)は「今日は2倍ぐらい人通りが多い。夕方にはたくさんお客さんが来てくれると思う」と期待を寄せた。

 だが、不安な声も聞かれた。山梨県上野原市に住むパチンコ店勤務の男性(28)はこれまで月に2~3回は好きなアニメグッズなどを買いに秋葉原に来ていた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で自粛。数カ月ぶりに訪れた。「この日を待っていた。通常の秋葉原に戻りつつあるのはうれしいが、人が集まって再び感染者が増えないか心配だ」

 ■閉店前倒しの店

 家電量販店や専門店が軒を連ねた秋葉原の電気街は、アニメやゲーム、アイドルなど日本を代表するサブカルチャーの街となり、訪日外国人客に人気の観光地と変貌した。それでも、街を歩くと電子部品の専門店をはじめ、昔ながらの店も健在なことが分かる。

 メインストリートの中央通りから入った裏路地にある通称「ジャンク通り」には、新品や中古のパソコン関連商品を扱う店が並ぶ。シャッターが閉まったパソコン部品店の貼り紙を見ると、「閉店」の文字。店は統廃合による閉店が決まっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で前倒しになったという。

 隣の店で買い物をしていた出版社勤務の作井正人さん(68)は「店員さんにアドバイスをもらいながら中古のパーツを購入してパソコンを自作したこともある。世界のどこを探しても、秋葉原のような電気街はない。なんとか頑張ってほしい」。

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