和歌山・新市民図書館、6月5日全館開業

 南海和歌山市駅(和歌山市)に隣接する大型複合施設「キーノ和歌山」内で、新市民図書館の2、3階部分がオープンした。全館オープンは6月5日の予定。当初は昨年秋を予定していたが、工事の遅れで延期。新型コロナウイルスの影響も加わり、さらに遅れていた。市に運営を委託された業者のスタッフは、延期期間中も感染防止策を徹底。感染拡大の勢いも衰える中、ようやく全館オープンの道筋がついた。

 新市民図書館は、キーノ和歌山の公益施設棟の2~4階に入る。指定管理者はレンタルサービス大手「TSUTAYA(ツタヤ)」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)。

 市によると、当初は昨年10月にオープンする予定だった。ところが、業者の設計変更や工事の遅れなどが重なり、オープンが遅れ、ようやく12月に貸し出しなど一部業務のみ開始。本格オープンは今年4月24日を予定していた。

 しかし、今年2月に済生会有田病院(和歌山県湯浅町)で国内初となる新型コロナウイルスの院内感染が発生するなど県内でも感染が拡大。緊急事態宣言の全国拡大で公共施設も次々と臨時休業を余儀なくされる中、新市民図書館の全館オープンは再延期された。

 CCCによると新市民図書館のスタッフは約70人。当初は4月24日の全館オープンの準備に向け、全スタッフで年明けから蔵書の展示作業などを本格化させていた。しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大した2月中旬以降は、クラスター(感染者集団)発生を防止するため、出勤するスタッフを20人程度に縮小し、大型連休も挟んで準備作業を進めてきた。

 5月14日に和歌山が緊急事態宣言の対象地域から除外されたことを受け、専門業者が全館を消毒作業。CCCのスタッフも、階段の手すりなど利用者が多く触れるような部分を中心に消毒作業をサポートし、ようやく18日に2、3階を部分オープンさせた。

 2、3階部分は約20万冊を展示。閲覧や貸し出しができる。2階は新刊本や雑誌をはじめ、料理や趣味、スポーツなど生活関連本が中心。3階は郷土の歴史や美術書、文学全集など主に専門書が並ぶ。

 早速利用した市内の女性(47)は「開放感があり、目当ての本のあるコーナーも分かりやすくて、何度も足を運びたい」と話していた。

 感染防止のため、部分オープン後も当面は館内のいすや学習スペースは利用できず、来館者にはマスクの着用を促す。平井薫館長は「感染防止を徹底したい」と話す。

 親子で絵本を楽しめる4階と、書店や大手コーヒーチェーンの入る1階は、全館オープンの6月5日に利用可能となる。

 年中無休。感染症防止のため開館時間は当面、午前9時~午後7時。問い合わせは新市民図書館(073・432・0010)。

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 キーノ和歌山は商業ゾーンも含めて6月5日にグランドオープンする予定。ただ、ホテル部分の「カンデオホテルズ南海和歌山」のオープン日は未定。

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