猿橋賞に京大准教授の市川温子さん ニュートリノ研究

 優れた女性科学者をたたえる今年の「猿橋賞」に、素粒子ニュートリノの性質を解明する「T2K実験」に貢献した京都大の市川温子准教授(49)が決まった。主催する「女性科学者に明るい未来をの会」(石田瑞穂会長)が23日発表した。

 市川さんはウェブ会見で「学生時代に母から取れるといいねと言われ憧れていた賞。恩返しできて感激です」と語った。

 T2Kは、茨城県の加速器から発射したニュートリノを、約300キロ離れた岐阜県にあるスーパーカミオカンデで検出する実験。これまでにニュートリノと、その対になる反ニュートリノの性質が異なる可能性が高いことを示した。宇宙初期に物質と同じ量だけあった反物質がほぼ失われ、物質だけが残った謎を解く手掛かりが得られると期待される。

 市川さんは実験の設計段階で独創的なアイデアを出し、ニュートリノの型が変わる「変身」の新しいタイプを観測することに貢献。昨年からは12カ国、約500人の国際研究チームの代表を務めている。

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