使い捨てのため安全性高く 紙製フェースシールド 名は「オリガミ」

試作100回以上

 オリガミの開発は、消化器病専門医の藤井助教が、東京都の医療機関で働く知人の医師から医療資材が不足する現場の切実な声を聞いたのがきっかけ。「クリアファイルで簡単にフェースシールドを作る方法を考えてほしい」と依頼され、これまでも同推進センターは地元企業と医療機器の開発に取り組んでいたことから、開発に乗り出した。

 藤井助教はその日のうちに、段ボール製の副木なども販売しているサンパックなどに協力を求め、プロジェクトチームを発足。一般的なフェースシールドはプラスチックなどを素材としているが、大量生産するため、紙で作ることにした。

 テレビ会議で東京の医療従事者から意見を聞きながら、シールド部分の曇りや音の聞こえ方といった課題を一つひとつ解決。100回以上の試作を重ね、わずか1週間で製品化した。

軽症者ホテルに提供

 「思っていた以上の反響。医療現場に早く届けるために生産を急ぎたい」と話すのはサンパックの森和美会長だ。

 オリガミは完成から1週間後の4月25日には量産を開始。製造時間を短縮するため、当初は商品名などの印刷を省いて無地のままで出荷した。

 5月中旬までに約10万個を出荷し、鳥取県と東京都に各1万個が寄贈された。東京都では医療機関に加え、軽症者らの療養施設として都が借り上げたホテルに提供されたという。

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