上皇さま譲位から1年 新型コロナご憂慮も

 昨年4月末の上皇さまの譲位から30日で1年を迎える。上皇ご夫妻はすべての公務を天皇、皇后両陛下に引き継ぎ、今年3月には仙洞(せんとう)仮御所(旧高輪皇族邸、東京都港区)へご転居。穏やかな生活を送る一方、昨今の新型コロナウイルス感染拡大で関係者を案じられているという。

 ご夫妻は昨年5月以降の天皇陛下のご即位関連行事に出席せず、報道などで見守られた。側近によると、沖縄戦終結の日(6月23日)、広島、長崎への原爆投下の日(8月6日、9日)、終戦の日(同15日)にはご夫妻でご黙祷(もくとう)。昨年10月の上皇后さまの誕生日には台風19号の被害に配慮し、例年開かれていた祝賀行事を取りやめるなど、在位中と同様に被災地にも心を寄せられている。

 上皇さまは今年1月に一時、意識を失って倒れられた。上皇后さまは昨年9月、乳がん摘出手術を受けられた。側近によると、ご夫妻は万全ではないものの、その後のご体調に大きな変化はないという。

 3月末の仙洞仮御所への転居後は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、主に仮御所内で静かに過ごされている。週に2、3度、皇居の生物学研究所に通われていた上皇さまのハゼの研究も当面、見合わせる。

 側近によると、ご夫妻は感染拡大に心を痛め、医療従事者ら関係者の対応を見守る一方、「社会生活を維持するため、目に触れにくいところで犠牲を払っている人がいるのではないか」と憂慮されているという。

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