米誌がアマビエブームに言及 妖怪はポケモンなどの「先駆け」

疫病から人間を守ってくれるという妖怪「アマビエ」のブームが続いているようだ。新型コロナウイルスの感染が広がるなか、アマビエを描いた絵が病気を防ぐという言い伝えがSNSで拡散し、国内外のクリエーターが自作のイラストなどの創作物を見せ合っている。

 米誌ザ・ニューヨーカー(電子版)は現地時間9日、日本のアマビエブームに関する記事を公式サイトに掲載。8世紀に天然痘で多くの命が失われたときには東大寺と大仏を建造して疫病退散を祈ったという歴史を紹介し、日本人は長きにわたって、病気と超自然的な存在を関連付けて考えてきたと述べた。

 同誌は妖怪そのものについて、ゴースト(幽霊)やモンスター(怪物)などの定義には当てはまらないもので、英語で正確な意味を伝えるのは難しいとした。さらに、1960年代に故・水木しげるさんの漫画を原作とする「ゲゲゲの鬼太郎」のアニメが妖怪ブームを巻き起こし、個性的な能力を持つ妖怪たちは、「ポケットモンスター」(任天堂)や「デジモンシリーズ」(バンダイナムコグループ)などのサブカルチャーの先駆けだったと分析していた。

 国内でもアマビエの話題が尽きない。8日、大分市の運送会社が大型トラックの荷台のパネルに大きくアマビエを描いたことがツイッターで大きな反響を呼んだ。9日には厚生労働省が公式サイトやSNSで、アマビエをマスコットに起用した「啓発アイコン」を公開し、不要不急の外出や3密を避けて感染を防ぐよう訴えた。ツイッターでは「アマビエが厚生労働省公認になるとは」「かわいい、なごむ」などと歓迎するコメントもある一方で、「厚労省がアマビエ頼みとは」と実効性のある施策を望む厳しい意見もあった。

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