「マスクは効力ある?ない?」 新型コロナ感染防止で検証

 新型コロナウイルスの感染拡大で品薄が続くマスク。世界保健機関(WHO)は「予防目的でのマスクは不要」とする指針を出しているが、感染拡大を防ぐために一般の人もマスクを着けるべきだとする専門家もいる。健常者のマスク着用の是非を検証した。

科学的には予防効果なし

 WHOは2月、「せきやくしゃみなどの症状がない人が、予防目的で学校や駅など公共の場でマスクを着用する必要はない」とする指針を出し、供給不足を抑えるため過度の使用を控えるよう呼びかけた。ここでいうマスクは医療用に使われるマスクのことで、米疾病対策センター(CDC)が4月3日に着用を推奨した「布マスク」ではない。

 マスク着用が必要なのはせきなどの症状があり感染を疑われる人で、この場合は飛沫感染を防ぐ効果があるとし、こうした人を自宅で看病する人も着用は有効としている。3日、健康な人のマスク使用に感染拡大を抑える効果を認める姿勢を示したものの、予防目的で健康な人がマスクを着用することは今も推奨していない。

 WHOがこうした指針を出すのは、マスク着用による感染症の予防効果を示す科学的根拠がないためだ。マスクの感染症予防効果を調べたこれまでの複数の研究を検証した論文では「効果なし」との結果で、現時点で科学的に感染症予防効果があるとはいえないようだ。

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