認知症家族支えて40年 初代代表が顧問退任

 認知症になった人と家族を支援する公益社団法人「認知症の人と家族の会」(本部・京都市)の初代代表、高見国生さん(76)が3月末、同会の顧問を退任した。昭和55年に発足した同会が今年40周年を迎えたのを機に、会の運営から完全に身を引く。高見さんは「どんなに制度が進んでも、人の心を救うのは人とのつながり。会の発展を後の人に託したい」とエールを送る。(加納裕子)

 京都府庁の職員として働いていた昭和47年、同居していた75歳の養母が認知症を発症した。失禁が続くようになり、「やってられるか、と思ったけれど、どうしようもなかった」。当時、公的な支援制度は皆無。途方にくれていたとき、認知症の家族の集まりに誘われて参加し、驚いた。「自分一人が苦労しているわけではないこと、もっと大変な人がいることを知り、もうちょっと頑張ろうと思えた」と振り返る。

 地元の医師らとともに家族の会を立ち上げ、代表に就任。20人ほどの団体の代表のつもりだったが、結成総会に全国から約90人が集まった。各地に苦しんでいる家族がいることに気づき、また驚いた。参加者らはそれぞれの地元で支部を作り、全国組織になった。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ