ポーランドの作曲家ペンデレツキ氏死去 世界文化賞 映画音楽でも活躍

 ポーランドを代表する現代音楽の作曲家で、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞したクシシュトフ・ペンデレツキ氏が29日、ポーランド南部クラクフの自宅で死去した。86歳。現地メディアなどが報じた。

 1933年、南部デンビツァ生まれ。幼少期から音楽教育を受け、音楽大学で作曲を学んだ。腕などでピアノの鍵盤を押さえて不協和音を作り出す「トーン・クラスター」など前衛的な音楽を作曲。60年の「アナクラシス」や「広島の犠牲者に捧げる哀歌」などで注目を集め、62年には「カノン」でマラフスキ作曲コンクールの管弦楽部門第1位を獲得。65年に代表作である「ルカ伝による受難曲」を発表した。

 映画音楽との関わりも深く「エクソシスト」や「シャイニング」などの音楽も手掛け、指揮者としてもベルリン・フィルやニューヨーク・フィルなど著名なオーケストラで活躍。米グラミー賞を4度獲得した。

 2004年には高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)を受賞し、当時の授賞式で「物質的、精神的に分断された現代世界で、芸術こそが世界の統合の源泉と手段になりうる」とスピーチした。

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