「寂しい卒業生」へ応援動画 母校の風景、歌に乗せて

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて制限された卒業式を強いられた卒業生たちを励まそうと、大阪府枚方市出身のフォーク歌手らが市に働きかけ、同市立の小中学校全校を背景に市のテーマソングを歌う動画を作成、インターネットの無料サイト「ユーチューブ」で公開を始めた。

 立案したのは、テーマソング「この街が好き」を制作したフォークデュオ「TANEBI」の上田和寛さん。19日に提案を受けた市は、即座に動画作成に乗り出した。20~22日の3連休を使って、職員らが小学校45校、中学校19校の全64校を回り、各校の校門や校舎をバックに歌う上田さんを撮影した。

 3日間かけて撮影した動画を“切ってつないで”約6分間に編集。「卒業式の思い出」が薄められた卒業生たちに在学中に親しんだ母校の風景を届けようとの思いから、次々に背景が切り替わる形で全校が登場し、エンドロールには全校名が流れる。

 「とにかくこの時期を逃さず届けたかった」(市ひらかた魅力推進課)と、提案から4日後の23日には配信がスタート。上田さんは「悲しい思いをしている子供たちが音楽を通じて少しでも明るくなってほしい」と話している。

 市によると、卒業式は小学校が18日、中学校が13日に実施されたが、いずれも在校生や来賓の出席がない簡略版だったという。

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